わたしが、家族の別の宗教の問題で悩んでいたころ、まだ大下勇次氏は存命であった。
ある時ホームページを見ると末期ガンとの知らせが書かれており、しばらくして、訃報があった。
オフ会など参加したこともなく面識もない。
しかし、正常と異常の境界、教義の大義と末端の現実、それらは経験した者にだけ分かる世界で、経験のあるものには、テキストだけからでもすべてが伝わってくる、といったら言い過ぎだろうか。
あるいは、熱したことのない人、信じてみたことのない人、醒めていないひと、いずれにも分からないかも知れない。
「昼寝するぶた」については川崎市のjazzy4さんがブックレビューをしていたが、その繋がりで良心の危機—「エホバの証人」組織中枢での葛藤という本も発見。
そのレビューのうち、ゴリ "msdb" さんによるレビューが的を射ている。
「この本は内部告発ではない」として、
「高邁な志に端を発した活動が、組織化する過程でどのように当初の目的からズレた方向へと進んでいくのかが、客観的に明らかにされている。」
「高邁な志に端を発した活動が、組織化する過程でどのように当初の目的からズレた方向へと進んでいくのかが、客観的に明らかにされている。」
とする。
組織化に伴って「カルト」にも「反カルト」のひとにも、等しく起きてくる病理がある。
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