2011-02-24

いわゆる「カルト」、の問題

 カルト、という呼び方は、それは思い上がった呼び方だろう。
 はなから対話不可能、得体の知れない存在、というフィルターがかかっている。
 もちろんかれらも正直独りよがりな人間が多いが、それは無宗教の人間でもそうであり、むしろ無宗教の人間は、宗教から要請されるような、個々人の狭量な視野を超越する立場を知らない。素朴な個人的な幸福や個人的な権利を放棄して利他に生きることへの方向転換を知らない。たとえ実践的な市民の徳目としてそれを備えていても。

http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-243.html#more
>日本・統一教会の場合、「カイン(一般教会員)の立場の人は
>アベル(上司)を通して神様につながろうとしなければならない」
>「カインはアベルに従順屈伏しなければならない」
>という間違ったアベル・カイン観というか、
>世界統一教会とは異なる解釈のもとに組織運営がなされているため、
>信者は脱会説得者に反論することはできない。

 そう、井筒俊彦氏も指摘しているように、スンニ派とワッハーブ派ではないが、一つの教義から、ひとつのテキストから、何が出てくるかは、分からんわけです。むしろまったく逆のものが生じて互いに対立しあったりするわけです。カトリックに胡散臭い免罪符を売りさばかれてローマの雌牛だったドイツではないが。仏教の戒名だったり、カトリックの結婚式だったり、日本人の世俗の欲望や需要の現実からして、どの宗教も大変ではあるわけですけれど。

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http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/library/list.php?s=2
カトリック司教協議会発表文書一覧

>http://www.cbcj.catholic.jp/publish/bsps/hikiri/hikiri.html
>日本のカトリック教会における非キリスト者同士の結婚式について
>日本の教会が非キリスト者同士の結婚式に
>積極的にかかわっていくことの意味と、
>その結婚式を有意義なものとするための配慮などが示されています。
>発行日: 1992/5/31  >ページ数: 16
>税込定価: 61円 >ISBN: 978-4-87750-056-6

 教皇庁の特別な許可により、日本では信徒以外の結婚式も受けるというが、「金目当て」ではなく、宗教者としての願い、救済の悲願を達する契機に使っていこう、という建前なわけです。

 いうまでもなく、度が過ぎればどうなるかはわからないわけですが。

p.s.
おもしろいブログを発見
 ヤコブ日記さん http://blogs.yahoo.co.jp/yukitti000

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