www.wingfieldaudio.comにて、弦楽・声楽・管楽器の録音サンプルが提供されていて、一目瞭然。
SONYのPCM-D1が断トツで迫力があります。
Zoomはクラシック向けでない感じで、一方Marantz PMD620は業務機のプライドなのか低音を効かせすぎている感じ。
ただ、ZoomでもH4Nともなると、「こういう音なのか」と思わせる解像感に説得力も感じられなくもない、といったところでしょうか。
(しかしやはりレビューをみると、クラシック愛好家が購入後タスカムに買い換えた例が挙がっています。)
TASCAM DR-07は、前評判は期待過剰だったというか、ノイズだらけで、「え、・・・」という感じです。
(Wingfield Audio さんの録音を聞く限りでは。彼女はゲイン最大でのサンプルを上げていたと思います。野鳥などに向かないのは確実ですが、器楽演奏などは相当なdB値ですから、そう問題はなく、「コストパフォーマンス最高」というのは事実と思います。)
また、DR-07もDR-05も、「再生機器」「mp3・wavプレーヤー」としてTascamらしい音の迫力があると、評判のようです。ipodやwalkmanと同程度の価格帯なので、損はないでしょう。
ティアック TASCAM 高音質ハンディレコーダー DR-1
TASCAM DR-2d Linear PCM Recorder
ティアック リニアPCM/ICレコーダー DR-05
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一方でK-recでは、マイクこそ重要だと説いています。
わたしもその説をとってレコーダーはサンヨーの最廉価のICレコーダー[ICR-PS004M(S)]を使っていますが、録音音質は大変クリアーで素晴らしいものがあります。ただ、せめてバックライトは欲しいのでいまならICR-PS401RMが適当だったと思います。microSDでは書き込み速度が遅いので、データをハードディスクなどへ移すときにストレスがあるかも知れませんが。
そのサンヨーのPCMレコーダーに「キンキンしてクラシックには向かない」といわれるRODEのNT-3を接続していますが、モノラルなのに、一本だけでもステレオのような空間描写があります。
クラシックには向かないと言われても、三年もつかっていると、なれてきます。とくに、パガニーニのカプリスとかシベリウスの協奏曲などを録音するとピタッとハマる感じです。ただ、使い始めの一年二年の間は、あまりのギスギスした音色に、大変意気消沈するものがあったものです。(もちろんコンデンサーマイクに経年変化なんかないですから、いまでもそれは変わりなく、変に力みがあると、もろに顕にその醜さが音に記録されるシビアなマイクです。)
いずれにせよ、なれてみると、これはこれで素晴らしい元気のある音です。
NT-3は部屋に固定しておいて、演奏の時だけ、片手の中に隠れるほどのICレコーダーを繋いで録音しています。
1950年代くらいのGrumiauxのBeethovenの協奏曲の録音をCDに起こした商品の味付けに似ています。(といって理解してもらえるのでしょうか??ハイを持ち上げたような音とでもいいましょうか。)言い換えれば、素人に手が届くまで値が下がった直流バイアス式コンデンサーマイクとはいえ、いまなおプロ水準で言うと、半世紀前の程度、ということかも知れません。
もちろん「超単一指向性」なので、使う人間であるわたしの録音技術の腕前の問題もあります。たとえば、十数畳ていどの長方形の部屋では、部屋の長辺に平行に、かなり離して奏者に向けると、部屋の響きも適度に捉えて美しく記録されるように思います。しかし、棚の物陰などにクランプでマイクを固定して、というような録音では芳しくない音です。また、バイオリンから一メートル程度でf字孔を狙うオンマイクでの使用も、あまり響きは捉えてくれなくて、「音」が無機質に記録される感があります。
ともかく、「マイクが悪い」ということはいわないで、三年四年、「この」音が実態だ、と向き合ってみるほうがいいのだと、今は思います。
SANYOのICレコーダーについては、リナザウSL-1000で鳴らしたWMAファイルの元気の良さと比べて、ちょっと物足りない気がします。あくまで個人的感想です。もちろんバッテリーが単四一本で長持ちするうえに、解像度は、それなりに高いです。けれど、なにか、迫力がないのです。(案外、わたし自身が、モスキート音の聞こえない年齢になってきた、その他諸々なにかの情熱が消え去った、というだけのことかもしれないです。だとしたら、寂しい話です。)
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あとは、WM-61Aを要らなくなったイヤホンにハンダ付けしてバイノーラルマイクにしてしまう方法。
録音後に聴いてみると、まさにいま音がしているのと勘違いしてしまい、振り向いたり、返事をしてしまったりして、それが電車の中などだとちょっと恥ずかしくなったり、という臨場感です。(RODEは高音域と低音域が誇張されています。低音は方向感が出にくいので、モノラル録音でも、イヤホンからしている低音と現実の低音との区別が付かないほど、そんな低音がとれSANYOのICレコーダーについては、リナザウSL-1000で鳴らしたWMAファイルの元気の良さと比べて、ちょっと物足りない気がします。あくまで個人的感想です。もちろんバッ テリーが単四一本で長持ちするうえに、解像度は、それなりに高いです。けれど、なにか、迫力がないのです。(案外、わたし自身が、モスキート音の聞こえな い年齢になってきた、その他諸々なにかの情熱が消え去った、というだけのことかもしれないです。だとしたら、寂しい話です。)るのがRODEです。)
(・パナ改とかいって正負を逆にしたり、RODEのマイクを分解して出てくるような類の回路まで仕込む人がいますが、そういう専門でないならばやらない方がいいです。「爆音系」でもないからか、たいして音は変わりませんでしたし、そこまで時間を投入しては、「ひと粒百円」の価値が、意味がなくなります。ただ素直に半田でつなぐだけで十分綺麗に使えます。)
(・コリアンエアーというか大韓航空に乗るともらえるイヤホンは、猛烈に音質がこもっています。インピーダンスの値が大きいのか音量も小さいです。ネオジム磁石とか使わずにつくってるからかとか、そういうことはしりませんが、あれはスポンジをめくると簡単にバラバラになります。そこへマイクを付けて、またスポンジをかぶせると、バイノーラルマイクの出来上がりです。誰か韓国に行ったひとがいたら、「ひどい音のイヤホンもらったでしょう」と譲ってもらうといいかもしれません。)
何年かまえ、どこかの掲示板でRODEを化粧美人、wm-61aをすっぴん美人とかと書いている方がありましたが、わたしが自分の演奏を録音して耳で確かめた限りでは、むしろWM-61Aのほうがファンデーションを塗って細かな粗を隠しているような音に思われます。実際、バイオリンのアラは、高域や倍音にくっきりと出るのですが、それをwm-61aでは撮りきれてはいないように思います。
(・RODEを化粧美人といった方は、声を撮られる方なのかも知れません。たしかにRODEのNT−3において声は、華やかに演出される感があります。もちろん、声のように素直に出されたバイオリンの音色も、華やかに描き出してくれます。)
(・どこかの録音サンプルではRODEの十万円以下の製品のなかではnt-kが一番バイオリンにぴったりと感じましたし、nt-2000も素直でありながらくっきりした音でした。また定番neumann U-87はやはり声の繊細な機微までとらえて他の追随を許さない感がありました。それらは「CDで聴く音」でありました。わたしの所有しているのはnt-3だけですので、ご了承を。)
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あとはオーディオインターフェイスとしてTASCAMのUS-122MK2などを用いる方法があるが、わたしに限って言えば、面倒くさくてとてもやってられない。その方面では以前からE-MU 0404 USBが値段を遥かに上回る性能を持っていると言われているが、国内代理店が現れたり引っ込んだり、個人輸入代行業者のようなのが出没したり、なぜかあまりメジャーにならない。
なので、器楽練習者・愛好家、としては本投稿の冒頭に挙げたような単体でそれなりの録音性能を備えた製品か、K-recさんが紹介しているような三万円クラスの直流バイアス式コンデンサーマイク(バックエレクトレットでなく)+PCMレコーダーが現実的ですね。たぶん。
マイクとレコーダーの別買いも、レコーダーに駆動部分があった頃は当然の選択だったのですが、SDカードなどの記録媒体の登場後は、マイクからすべて調整済みのタスカムの製品(DR-2dなど)の魅力が増している感があります。マイクの特性とレコーダーの特性の相性などを使用者が勘案するのが、結構時間の無駄なのです。「素晴らしい録音」に必要な「すばらしい演奏」が可能となっているならば、しかるべきスタジオにいって録音してもらえばいいのですから。
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PCMレコーダーに付ける、外付けマイクのいろいろ
追記・2012年1月29日
Microphone Shootout & Comparison | Gear Audition
こちらのサイトではRODEのNT1000,NT5やAKGのC414や、ノイマンのTLM103,KM184など定番マイクの試聴ができます。
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